先日からこちらの本についてご紹介しています。▼
繰り返しになりますが、レバインメソッドの目的は、子どもの主体性を尊重し、自分で考えた意見を恥ずかしがらずに伝えきる力を高めることです。
これまでの記事ではレバインメソッドの3つのステップと、それ以前に大切な前提のお話を書きました。
今日は本書の中で触れられていた、アメリカの教育現場で一般的に行われているShow and Tellと、それに似た我が家で行っているアクティビティについて書いていこうと思います。
Show and Tellとは?
アメリカの学校で日常的に行われているアクティビティです。
一人の生徒が他の生徒の前で自分の好きなものについて発表します。
本書の中ではぬいぐるみを紹介する例が挙げられていましたが、例えば写真を持って行って家族の紹介をしたり、気に入っている文房具を紹介したりもできそうだと思いました。
日本でいうところの“1分間スピーチ”のようなものでしょうか。
一通り紹介し終わると、聴衆から質問を受け付けます。
その質問に答えていくような形でまた話し、そのやりとりを10分ほど続けるそうです。
アイシャさんが紹介しているこのShow and Tellで養われる力は、
- プレゼンテーション能力
- 自己肯定感
- 多様性の理解
の3つです。
プレゼンテーション能力
人前で話をするのでもちろんですね。
また、一方的に話すだけでなく質問を受け付けてそこからさらに話題を広げていくことが、より力をつけるポイントなのではないかと思いました。
自己肯定感
まず、自分の好きなものを選んで紹介することで、自分を理解し、愛することにつながります。
また、アイシャさん曰くShow and Tellのルールとして否定をしないというものがあるそうです。
自分の話をたくさんの人に肯定的に聞いてもらえるという経験の積み重ねによっても、自己肯定感が育まれていきそうだと思いました。
多様性の理解
一つ前の項目にも書いたように、Show and Tellのルールは否定をしないことです。
聴衆側になる生徒たちにとっては「自分は好きじゃない」「自分はそうは思わない」と思うこともあるでしょう。
そんな自分とは別の意見にも耳を傾け、受け入れる経験になります。
このShow and Tellというもの、私はこの本を読むまで知りませんでした。
おいぬさんと私はめんペンにもプレゼンをさせたい気持ちがあって、
家庭内でプレゼン大会をしよう、何かしたいものや欲しいものがあるときにはプレゼンさせよう!と前々から話していたのですが、いきなり子どもにプレゼンしなさいと言ってもハードルが高いですよね。
(それに何年後の話だよ、という感じでもあります…めんペンはまだ1歳です…)
しかし、このShow and Tellなら、テーマは何でもいいし、まずは一言、二言の説明からスタートし、親が質問で話題を広げてあげることができます。
小さいうちからできそうですし、プレゼンのファーストステップに最適だと思いました。
こちらは以前も紹介したアレックスくん3歳のShow and Tellの様子です。▼
家庭での実践方法、親の態度や声掛けの仕方やなど非常に参考になりますので、おうちで実践してみたい方はぜひご覧ください。
我が家での実践
ここからは、現在我が家で実践している『こりす村発表会』をご紹介します。
ある日おいぬさんが突然「人は常に成長していかなくてはいけない」と言い始めました。
めんペンが生まれて数か月、これからどんな子になってほしいかなど話す機会が増えてきた中で、
人としてつまらないと子どもに思われてしまったら親としてつらい、
そうならないためには日々学んだり新しいことを身につけたりしなくてはいけない、
と考えるようになりました。
そこで生まれたのが『こりす村発表会』。
月に1回、決して忘れないために給料日に開催されます。
(無事に発表が済むとその月のおこづかいが支給されるシステムです。笑)
これは、その月に自分が取り組んだことを披露する場です。
2020年8月から実施し、仕事が忙しかったり体調が悪かったりして開催日が遅れることはあれども、
ここまで一度も欠かすことなく毎月続けています。
(おこづかいのため、というのが大きいかもしれない…。)
方法も内容も何もかも自由です。
おいぬさんは人文学系の研究をしているので、研究の取り組み状況や今後の予定についてレジュメを作って発表することが多いです。
私は趣味のフラダンスでその時に習っている曲を披露したり、このブログを立ち上げてからはその取り組みの状況や記事にする予定の内容をについてパワーポイントで発表したりしています。
もちろん現在はめんペン不参加、寝静まった後に大人二人で実施しています。
いずれはめんペンにも入ってもらい、より幅広いテーマで発表できる場にしていこうと考えています。
アイシャさんの本を読む前からこの『発表会』を実施していたわけですが、レバインメソッドのSTEP1「まずは親から」ということにも深くつながっていると思いました。
子どもの能力や性格には、もちろん親が大きな影響を与えると思います。
すると親は、どんな習い事をさせたらいいだろう、どんな教材やおもちゃを与えたらいいだろう、と考えがちです。
しかし最近思うのは、何よりも親自身の行動や態度による影響が大きいだろう、ということです。
私たち夫婦は、親が毎日楽しく勉強していたら子どもも勉強嫌いにはならないだろうし、父親と母親が協力して家庭を運営していれば子どももそれに参加したくなるのではないかと考えています。
子どもにさせたい、してほしい、と思うことは、まずは親がやっている姿を見せることが一番の教育ではないでしょうか。
第一子のめんペンは1歳。子育ても教育もまだまだ分からないことばかりですが、
親自身が成長を止めないように、子どもになにか言う前にまずは自分たちが行動するように、心がけていきたいです。
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