前回は、仕事でいっぱいにならない生活について書いた▼
とはいえ、仕事を辞めて子育てに専念したいとは思わない。
というのも、私の両親こそ、バリバリフルタイムで働いている部類の人なのだ。
両親ともに教師。
早い日には朝6時台に家を出て、遅い日には帰宅が22時を過ぎることもあるし、土日にも無給で職場へ出向いて授業の準備や部活動を行う、まさに激務。
そんな生活を送る両親に育てられた私と弟が通ったのはもちろん保育園。
通常の保育時間だけでなく、早番から遅番の最後までを保育園で過ごした。全園児の中で、一番長く保育園にいたと思う。
どの先生も帰ってしまい、職員室で園長先生と母親の帰りを待ったこともあった。
(今考えると、本当に先生たちにご迷惑おかけしたんだなあ…)
小学校低学年になると、学校から学童保育へ行き母親の帰りを待った。(ここでも先生と二人で最後まで母親の帰りを待った記憶が…)
中学年からは鍵っ子。弟と二人で留守番するようになった。
…と、散々書いてきたけど、正直に言って、両親が仕事に忙しくて寂しいと思ったことは一度もない。
むしろ親がいない時間が私たち姉弟にとっては自由な時間で、時たま父や母が早く帰っていると「ちぇっ」と思っていたくらい。笑
寂しいとか、一緒にいてほしいとか思うよりも、それだけ仕事に夢中になって、誇りを持って働いている両親を尊敬していた。
だからこそ私自身も、 「子どもができても両親と同じように一生懸命になれる仕事を(もちろんフルタイムで)したい!」と思っていたし、
なんとなくそれが当たり前だと思ってこれまで過ごしてきた。
けれど今、時短勤務を活用した余裕のある生活の中でめんペンと接することができていて、
こんな働き方もありだなーと実感している。
これまで持っていた「絶対フルタイム!」の考えから解き放たれたおかげで、仕事にも子育てにも納得のいく生活ができている。
それぞれの人の考えや目指すことは違うし、
子どもの性格や手のかかり具合も家庭の環境も職業も職場環境も違うから、 働き方に絶対的な正解はない。
でも「仕事を辞めて子どもをみるのが当たり前だ」とか
「絶対フルタイムで仕事を続けなきゃ」とか
なんとなーく自分にかけてしまっている呪縛がある人は、ちょっと意識して別の生き方も視野に入れてみたら、
それ一つですごく気持ちが楽になったり、もやもやしていたものがすっきりするんじゃないかなーと思う。
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