「嫌」「痛い」をどうやって伝えるかの話

ここのところ毎日公園で遊んでいるめんペン。

砂を握っては放したりばらまいたりするのが大好きで、自分の頭や靴にかけるのは許容していたのですが、

ついに私の膝や靴にかけに来るようになりました。

「めんペン、やめて」と言うのですが…表情一つ変えずに構わず続けてきます。笑

いや、無視かよ!!と思ってすぐに、分かるわけないか…と思い直しました。


砂もあるあるだと思いますが、子どもって叩いたり、噛んだり、私たちにとって嫌なことをしてくる時ありますよね。

まだ1歳だし、親にしてるだけだからいいかな~と思いつつも、

保育園で先生やお友達に同じことをしてしまわないかとても心配。

他人をケガさせる前に、どうにかしてダメなことだって教えなければ…と思いました。


でも「嫌」とか「痛い」って1歳くらいの子どもに伝えるのってとっても難しくないですか?!

というわけで今回は、「嫌」「痛い」をどうやって伝えるか。

めんペンに試した方法と成果をお話しします。 




なぜ、「嫌」「痛い」が分からないのだろうか。

 

私が考えた理由は以下の通りです。

 

・言葉の意味が分からない

大前提です。

このことを前提としたうえで、他の理由を考えました。

 

・他人に嫌なことをされた経験が少ない

約1年半の親や保育園の先生たちに大事に育てられてきているわけです。

みんながめんペンのためにお世話してくれる人たちなわけで、ましてやその中で嫌なことをされる経験なんてほとんどありませんね。

自分がされなければ「嫌なこと」自体分からないはずです。

 

・相手は感覚や感情がある別の人間だということが認識できていない

自分の存在、他社の存在、なんて認識するのいつくらいなのでしょう。

もう少し成長すると自分と他者がいてそれぞれ違う人生を生きていることに気づく時が来ると思いますが、

1歳じゃあ自分の存在すら分かっていないでしょうね。

そんな段階で、「相手が嫌がっている」なんて理解できるはずがないですね。

 

・自分の「嫌」「痛い」という経験は感情や感覚として記憶されていない

たとえば自分の遊んでいたおもちゃを取り上げられたとか、眠くないのに寝かされるとか、転んだとか、注射されたとか、

これまでの人生でもそれなりに「嫌な経験」「痛い経験」をしていると思います。

でもめんペンはそれらの経験をどのくらい覚えているのでしょうか。

その時の感覚や感情は、後から思い出されるほど定着した記憶にはなっていないのではないかな、と思います。




そこで、いくつかの方法でアプローチしてみました。


作戦1:体で学ばせる⇒大失敗

最初に思ったのは、同じ思いをさせれば分かるのではないか、ということでした。

そこで、めんペンに叩かれたときに同じような動きをやり返してみたのです。

(もちろん本気ではありませんが!)


しかし、そうすると「なんで突然そんなことするの!信じられない!」と言わんばかりにショックを受けたような顔をして泣くんですよね。。。 

あなたがしたのと同じことをしただけなんだけどな~と思うのですが。


でもめんペン自身はきっと、悪いことをしているつもりはないのでしょうから、自分がしているのは楽しいこと、自分がされたのは嫌なこと、と思うのでしょうか。


とにかくこの作戦は効果なし。

それどころか突然親から嫌なことをされた経験を作ってしまうだけだな、と思いすぐにやめました。

(本当に傷ついた表情をするので非常に反省しました…)



作戦2:とにかく語り掛ける 

反省した私は、やはり力でなく言葉で応戦しよう、と思ったのです。


「嫌なこと」「痛いこと」をしたときに、

「めんペンくん、今の痛い痛いだよ。痛いのはイヤイヤだよ。」

などとなるべくめんペンが分かりそうな言葉を使って、とにかく語り掛ける作戦。


当たり前ですが「はい、分かりました」と言うはずもなく、、、

一生懸命語るのですが、これは全く響いていない様子。。。

無視して遊びに行ってしまうか、しつこく話しかけすぎてぐずりだすかのどちらかでした。 

ということで、この作戦も効果はイマイチ。



作戦3:ここぞとばかりに言う!⇒成功

いろいろと試みてきて、まずは「嫌」「痛い」という言葉を覚えてもらう必要があると思いました。

ただ、作戦1で失敗したように、こちらが嫌なこと痛いことをして教えるのではだめ。

ではどうすればよいのか。


たまたまめんペンが嫌な思い、痛い思いをしたときがチャンスだと思いました。

いやいやと癇癪を起こしたとき、転んだりぶったりして痛い思いをしたときに、ここぞとばかりに

 「いやなの?」「いやだね」「いやいやか~」

「痛かったねえ」「痛い痛いだね」「痛い痛いなった?」

などと「いや」「痛い」の言葉を発して覚えてもらうようにしました。

これを繰り返していくことで少しずつ経験と単語が結びついて、言葉の意味を理解してくれるのではないかと考えたのです。


とにかく少しの機会も逃さないようにと思い、おいぬさんにもこの作戦を共有して実行しました。

(おいぬさんも何度か噛まれる被害に遭っているので…)


すると、最近転んだ時に自分で「痛い痛い」と言っていました!

「どこが痛い?」と聞くと場所を指してくれるので「痛いの痛いのとんでけー」をしてあげます。

「痛い」の意味を大分理解できてきているのではないかと思います。


とは言ってもまだまだ砂かけはやめてくれません。寝かし付けの時も顔をひっかかれます。

でも良い方に向かっているのではないかと思うので、根気強く続けていきたいと思います。


ちなみに、実は『作戦2:語り掛ける』も続けています。

子どもと誠実に向き合うには、理由をきちんと説明することって大事だなと予てから思っています。

「ダメなものはダメなの」とか「いいから黙ってやりなさい」みたいなことは言わない大人になりたい。

自分の癖付けのためにも、この作戦は今のうちから続けていこうと思っています。


もちろん今は何にも理解できないと思いますが、 

これからもめんペンには納得したうえで行動してもらえるように心がけていきたいです。




というわけで、「嫌」「痛い」を伝えるために試した作戦をご紹介しました。

他の良い作戦や他のお子さんの様子を教えてもらえたらうれしいです! 

こりす村〜1歳児母の子育てブログ〜

一児の母、りすが運営する育児と諸々のサイト「こりす村」です。 夫のおいぬさんと息子のめんごしペンギンと3人で暮らしています。 子育て、教育、英語、旅行、シナぷしゅなどなど…テーマは様々。 いずれは教材配布なんかもしたいと思っています!

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